介護職で仕事をやっていきたいという人は多く、特に女性からは人気があります。その一方で介護職は人手不足が問題となっており、高齢化社会に追いついていないのが現状です。こうした状況から2013年に新たに作られたのが介護職員初任者研修です。
それまでの実習を重視したホームヘルパー2級は廃止され、介護の基礎を学ぶことに重点が置かれているのが介護職員初任者研修の特徴です。介護職でのキャリアアップがしやすくなったのも大きな変更点でしょう。
具体的には介護福祉士の国家試験受験に必要な実務者研修が130時間免除されます。これによってホームヘルパー(介護職員初任者研修)から介護福祉士という道が繋がりました。
ホームヘルパーとして働くために必要な介護職員初任者研修ですが、介護職で生きていくために必要な登竜門と言うこともできます。介護の仕事を考えている人には外せない資格でしょう。
独学での取得はできない資格で、2013年の変更によって筆記試験も導入されたことを考えるとシカトルなど介護系資格に強い資格スクールに通うことをオススメします。
介護の仕事がしたく、ホームヘルパーの資格を取り、働いています。私がやっているホームヘルパーの仕事は週何回か利用者の自宅へ行き、利用者の食事の支度や掃除・買い物・入浴介助・おむつ交換など生活全般の援助などです。
半分寝たきりの方も多いので、身体を起こしたり支えたりと体力勝負の仕事です。常に腰痛・肩こりはありますし、特に辛いのは夏場です。利用者の方はみなさんはご高齢のため寒がりな方が多く、夏場でもエアコンや扇風機をつけないので、その中での作業は本当に苦労します。
ですが、利用者の方やその家族の話相手をしたり、「いつもありがとう」と言われる事が嬉しく、やりがいのある仕事だと思います。
また、ホームヘルパーの資格を取るのに130時間の講義・実技・実習と、20万~30万程お金がかかります。しかし資格を取ってしまうと割とお給料も良く、正社員だと月20万程度、パートでも時給1700~1800円程度貰え、他の職業に比べると良い方だと思います。
ホームヘルパー1級資格を取り、パートとして働いて3年が経ちました。ホームヘルパーはやっていて良かったと思えば、そうでないこともあります。どの仕事にも言えると思いますが。ホームヘルパーの資格自体は講習を受ければ取れます。ホームヘルパーの登録事務所が資格取得を支援してくれることも多いです。
私の場合もそうだったので、ホームヘルパー資格を取るために使ったお金はゼロです。ホームヘルパーとして働いて思ったのは、やはり介護の現場には人が足りないということです。自分の住む町の派遣会社に登録して、家から自転車で行ける範囲のお宅でしか働いていませんが、事務所からしょっちゅう「○日○時から入れませんか?」と連絡がきます。
もちろん断ることもできるので自分のペースで仕事をしています。ホームヘルパーと言っても、派遣先によっては食事の用意をしたり簡単な家事の手伝いだけであとは世間話をする中で調子の良し悪しを確認するだけだったり、寝たきりのお年寄りの介護をしたり色々です。
寝たきりの方の介護はかなりの力仕事になることが多いのですが、それでも前者の場合と時給は変わらないということも…最近は国から補助金が出てちょっとしたボーナスを頂けるようになったので不満は少し減りました。
転職を考えた時に、人と触れ合う仕事につきたいと考えていました。祖父母の介護の時のヘルパーさんに密かな憧れもありました。
色々調べて、働きながらでも数ヶ月、費用は8~10数万まで。地域によっては役所で開講している場合もあるようです。自分は条件が合わず受講できませんでしたが。
働きながらの資格取得は大変でしたが、それでも学校の通い直しと思えば。一番大変なのは当然ですが実務からでした。夜勤は慣れてからでしたが、とにかく人と触れ合う仕事です。
業務を時間通りにこなさなければいけない。でも利用者様は人間です、私達の予定通りに行かないこともしばしば。時間と利用者様の板挟みに悩むことも多いです。
介護職員初任者研修の資格は、持ってからでなければ仕事にならないと取得しましたが、現場で働きながら取得する人もいるようです。女性人気資格によく入っていますが、大変な資格だということも一緒に広まっていると思います。
ただ、人間と触れ合う、仲間と協力する。何よりも、小さいことですが利用者様の「ありがとう」の言葉に全ての疲れが吹っ飛びます。介護職員初任者研修は介護の仕事の入り口です。ここからキャリアアップ、まだまだ大変な勉強の途中ですが、人間が好きな人であれば頑張れるのではないでしょうか。