病院、薬局、ドラッグストアなど、私たちの身近なところで働いている薬剤師。多くの方が一度は憧れたことのある職業ではないでしょうか。
実は薬剤師は、病院、薬局、ドラッグストアで働くことだけが仕事ではありません。その他にも多くの場で活躍しているのです。
まず、薬剤師において最も基本的な業務は「調剤」です。これは、医師たちが作成した処方箋をもとに調剤をするもので、病院のそばの薬局で働いている方たちが行います。薬剤師と聞いて一番最初にイメージする姿で、白衣を着ててきぱきと働く姿に魅了された経験のある方も多いでしょう。
一方で、専門職として製薬会社などで薬事業務に従事することもできます。例えば、薬局だけでなく製薬会社や医薬品卸売販売業にも管理薬剤師を置かなくてはならないという法律があり、これらの企業には必ず一定数の薬剤師の需要があります。独立した医療系資格の医師、歯科医師、薬剤師は医療3師と呼ばれていますが、他の医療資格と異なり
薬剤師は業務の場が医療機関だけではないという特徴があります。
他にも、あまり知られていませんが
などで薬剤師の知識を生かすことができ、その活躍の幅ほ大きな魅力となっています。
ちなみに、日本で薬剤師になるには、大学で薬学の正規の課程を修めて卒業し薬剤師国家試験に合格する必要があります。薬学の正規の課程は、2005年以前に入学した者は4年制、2006年以降に入学した者は6年制です。つまり、薬剤師になるには、大学で6年間真面目に学ばなくてはいけないのです。薬を扱う大切な仕事なので、目指す方にはしっかりと勉強していただきたいです。
薬剤師は就職先が見つかりやすく、パートでの時給が高いので、女性にとっては有利な資格だと感じますが、出世が限られており、男性にとっては有利と言い難い資格に思われます。高校の同級生(上場企業勤務)と比べても給与が低く、一緒に飲んでいると切なくなることもあります。
調剤薬局で勤務しておりますが、年収は30代後半で500万円強とあまり高いとは言えません。
同じ薬局で勤務しているパートの女性たちは、「時給が高いからすぐに夫の扶養からはずれてしまうから勤務時間を抑える必要がある」だとか、「スーパーでパートをしている友人の2倍以上は稼いでいる」と言っていました。
薬剤師の資格があれば、男性でも女性でもほとんど変わらない給与で働く事ができ、退職しても再就職に有利なので女性にとっては良いのかもしれません。しかし、一家の大黒柱である男性にとっては、十分ではないと感じております。生活していくには十分ですが、子供の学費を考えると不安があり、妻は3人の子供の進学費用のためにパートに出ています。
幼い頃から病弱でよく病院のお世話になっていました。薬を飲めばすぐに楽になるので昔から病院や薬が好きで変わっているとよく言われていました。このように昔から薬が身近にあり効果を実感していたので、自然と薬剤師の仕事に興味を持つようになりました。
薬学部入学は学力ももちろんですが金銭面も重要になってきますので、国立大学を第一希望に両親を説得し寝る間を惜しんで勉強しました。1浪したものの国立大学に入学し、講義に試験に実験にと慌ただしい6年間でしたが、私は興味がある事を勉強できているという喜びから、それ程苦に感じませんでした。
授業料は国立大学がだいたい年間50万、私立大学が200万です。大変な金額というのは当時も感じていましいたが、働き出して、より両親への感謝の気持ちが高まりました。
現在は製薬会社で研究職についていますが、これも狭き門でした。私の場合、金銭的な理由も加味して国立大学に進学しましたが、研究職に進むなら国立大学が断然有利でしたので、無事研究職に就けました。
薬剤師の資格を取得した理由は、就職に有利で、安定していて、コスパが良い資格だと聞いていて、将来安泰だと聞いたからです。薬科大学に入学をしたのは2005年で、薬科大学が6年制になる1年前でした。
父は普通のサラリーマンで、そこまで経済状態に余裕があるわけではなく、4年制だから薬科大学に行かせる事ができるが、6年制になったら無理だから今年受験に失敗したら薬剤師は諦めてくれと言われていました。なので、受験勉強には必死で取り組みました。
4年制のときでも学費は800万円強だったのですが、国家試験合格率も7割程度で、大学に入ったからといって薬剤師になれるとも限りませんし。6年制になって授業料も1000万超えたとか。薬剤師になるためだけにこれだけのお金をかけるのはコスパが悪いのかなと思いました。