「将来は学校の先生になりたい」と、誰もが一度は夢見たことがあるのではないでしょうか。そんな憧れの先生ですが、実現させるには教員免許を持っていることが必須の条件となります。
学校の先生は小さいころから慣れ親しんでおり、みんながよく知り、そして尊敬されている存在です。その一方で、公務員であることや、その労働体制、安定した収入など、今の時代職業としても非常に人気があります。多くの学生が、過去にお世話になった先生や自分の理想とする先生像を追いかけて、日々勉強に励んでいます。
ここで、社会に出てから教員になりたいと思い始める人も多いのですが、その中の多くが大学でしか教員免許が取れないと諦めてしまいます。しかし実は、 会社で働きながら教員免許を取得することも可能なのです。あまり知られていませんが、通信制大学を活用するのです。
そもそも通信制大学は、時間的や地理的な制約が少なく自分の生活スタイルに合わせて学べる、社会人の生涯学習やキャリアアップに最も適した教育機関です。この教育体制の大きなメリットとして在宅で学べるため、教員になりたい、でも仕事をしなくてはならない、という方にはかなり重宝されます。
さらに 費用が年間20~40万円程度とかなり安いのもポイントです。普通に大学に通うよりも手軽に、そして圧倒的に少ない資金で教員免許をとれるという、いいことづくめシステムなのです。
もし「教員になりたかったけど社会人になり諦めてしまった」などという人がいたら、これを機に、ぜひもう一度考え直してみてください。
教員免許を取得するつもりは無かったけれど、大学のプログラムで高校・中学の教員免許が追加料金無しで取れる事を知って、教員免許の取得を決意しました。気軽に決断してしまったのですが、それが後で大変な事になりました。
教員免許を取得するためには中学・高校での実習が必要で、授業をしなければなりませんでした。僕は英語を教える事になったのですが、授業の準備や英語の練習が本当に大変でした。
英会話の経験が無く、「英語を話せないのに英語を教える事」が一番のネックでした。そのため、実習前には英会話スクールに通って必死で勉強をしました。それでも実習は大変で、子供の頃から英語を習っている生徒には発音や流暢さでもちろん負けてしまいました。
英語教師になるには大人になってから英語を勉強しただけでは不十分だと思い、英語教師の大変さが分かりました。選択する科目にもよると思いますが、実習は想像以上に大変でした。
教員免許を取ったとしても、そのまま教員として就職を考えるなら、給料は就職する場所や雇用形態によって大きく異なるので、就職活動には力を入れる事が大事になってきます。
私は私立高校の体育の教員をしているので、給与は30代前半で600万円を超えていて良い方です。友人にも数人教員がいますが、非正規の教員や塾の講師のため、月給15万円に満たないとのことです。
特に公立高校の非正規の友人は可哀想で、土曜日も部活指導で追われていて、まともな休みも無いのに、その上、契約が3月末までなので、契約切り替え時には社会保険を自分で払わなければならず、年度末になるとお金に困ると嘆いていました。
私は正職員で収入は多く、貯金で中古のマンションを一括購入できましたが、友人は奨学金の返済にも困っていて、返済猶予を申請したと言っていました。同じ教員でも収入には大きな差があるので、学生時代の勉強や就職活動を努力しないと後が大変になると痛感しました。
教員の父に幼い頃から、男女差がなく福利厚生がしっかりしているから教員免許は取った方がいいと言われながら育ってきました。昔は自分の好きな仕事をしたい、親の言いなりな人生は嫌だと反抗していましたが、高校3年生の頃に出会った先生がとても印象に残り、教員を目指すように。
大学も猛勉強の末、教育学部に進学し、何度も心が折れそうになりながら単位を取得し教育実習をこなしました…思い描いていた大学生活とは少し違いましたが、私は教員になりたいと思ったのが遅かったので周りに遅れをとらない様にと必死でした。必修科目が他の学部より多く、テスト期間が長くていつもぐったりしていたのを覚えています。
教育実習では授業の構成をするのがとても面倒でしたし、一生懸命作ってもその通りに進まないのが歯がゆいというか当たり前ですが実力不足を痛感しました。私が受け持ったクラスは素直な子が多く教員になりたいという想いが一層強まりましたが、荒れているクラスを目の当たりにし自信がなくなったと進路を変えた友人も中にはいました。
また教員免許を取得しても採用試験が待っておりこれがまた難関でした。この資格は取るのも取ってからも悩みは尽きませんが、生徒一人一人と向き合え、生徒の人生と関われる責任もあり、やりがいもある職種であると自負しています。