上客と庶民とはっきりと区別されたような気がして悲しかった｜富士屋ホテルの口コミ

優雅で風格のある建物に憧れ、一度泊まってみたいと思い、夫と一緒に訪れました。費用は一人23000円くらいだったと思います。外観だけでなく内部も絵画や美術品で飾られて美しく高級感がありました。他のホテルと違うところは静かでゆったりとしている点です。

ゲームセンターなどガヤガヤした施設がないので、テラスの椅子に座って読書が出来ました。ホテルの従業員さんは皆親切で優しく楽しめましたが、一つだけ残念なことがありました。夕食は広いメインダイニングでいただきましたが、その時にダイニングの真ん中の席にお金持ち風のご家族がいらっしゃいました。

真夏だというのに女性は全員着物を着ていました。小学生くらいの男の子がいてどうやら男の子のお誕生日会のようでした。従業員さん達は真ん中のお金持ち一家のテーブルには次々と料理を運びますが、私の家のようなツアー客には飲み物を持ってきたきり何も出てきません。

男の子に大きなケーキが運ばれてきたとき、従業員さんから私達にも「ハッピーバースデー」の歌を一緒に歌って欲しいと言われました。仕方がないのでグーグーと鳴るお腹を押さえて男の子の為に歌を歌いました。私達が夕食を済ませたのは9時近かったと思います。真ん中の席の方々はうちのような庶民ではなく、常連の大切なお客様だったのかもしれませんが、上客と庶民とはっきりと区別されたような気がして少し悲しかったです。

「真ん中の客が大事なのかもしれないが、他の客に料理をなにも持ってこないとはひどいじゃないか。」と夫が従業員さんに言ったところ、そのあとメロンを持って従業員さんがお部屋に謝りに来てくれました。