<MVNO超入門編>月額1000円以下でスマホが使える『格安SIM』とは何か!?

 2014年以降、月額1000円以下で使える『格安SIM』や『MVNO』といった言葉がTVや新聞などのメディアで取り上げられるようになりました。

☆格安SIMカードの利用率と認知度☆
名前を知っていても使ったことない人が大半を占めている。

 これまでは、モバイル端末やSIMカードに詳しいユーザー向けの印象が強かった『格安SIM』というキーワードですが、現在ではスマートフォンやタブレットの普及と共に一般層のユーザーにも広がりつつあります。

「docomoやソフトバンクなど大手キャリアのSIMカードとどう違うの?」
「格安SIMに興味はあるけど、どうやって始めたら良いの?」
「通信速度や機能などのデメリットは無いの?」

と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな格安SIM初心者の方の為に“格安SIMとは何か”について一から解説していきます。


『SIMカード』とは?

SIMカードとは→→携帯電話で通信を行うために必要なICカード

 格安SIMについて理解する前提として必要なのが、SIMカードに関する知識です。 SIMカード(Subscriber Identity Module Card)とは、携帯電話やタブレットなどの端末に挿入して使用する小型のICカードのことです。 名前の通り、回線契約のSubscriber(契約者)Identity(識別)する為に必要となります。

 現在、スマートフォンに使われているSIMカードの種類は、大きい方から標準SIM、マイクロSIM、ナノSIMの3種類です。

☆SIMカードの種類☆
SIMカードはナノSIM、マイクロSIM、標準SIMの3種類。

このSIMカードには、端末で利用する電話番号などの回線情報が記録されており、端末を使って通信を行う場合には必ずSIMカードが必要になります。

 これまで、日本の大手携帯電話事業者三社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル)では、自社端末で他社のSIMカードが使えないよう(SIMロック)になっていましたが、2011年4月以降に発売したNTTドコモの機種やソフトバンクモバイルの一部機種ではSIMロックがかかっていない(SIMフリー)端末も増えています。


『格安SIM』とは?

格安SIMとは→→低価格で通信サービスを利用することができるSIMカード

 格安SIMとは、MVNOと呼ばれる事業者が大手通信キャリアよりも低価格で提供しているSIMカードのことです。 格安SIMをスマートフォンやタブレットに挿入して設定を行うと、NTTドコモもしくはKDDIの通信回線を通じたLTE/3G通信が可能となります。

ただし、MVNOのサービスはデータ通信がメインであるため、音声通話や携帯メールなどのサービスが受けられない場合もあります。


『MVNO』とは?

MVNOとは→→格安SIMを販売している事業者の名称

 MVNO(Mobile Virtual Network Operator)とは、携帯電話回線などの無線通信基盤を他社から借り受け、独自のサービスを加えて提供する事業者のことです。その多くが携帯電話会社との直接契約よりも割安なモバイル通信サービスであることから、MVNOという言葉は「格安SIM」という意味合いでも利用されています。

2001年秋に日本で初めてMVNOが登場して以来、現在ではたくさんの事業者がMVNOとして様々なサービスを提供しています。


何故、格安で使えるの?

 ところで、格安SIMの料金は従来の大手通信キャリアと比べて何故低価格で済むのでしょうか。

☆格安SIMの月額料金☆
格安SIMユーザーの半数は月々1000円以下で利用している。

①NTTドコモやKDDIなどの大手通信事業者から通信設備を借りているから。
MVNOはNTTドコモやKDDI、ソフトバンクなどの通信事業者と違い、基地局などの設備を持っていません。
こうした設備を既存の通信事業者から借り受けて利用することによってコストを抑えているのです。

②データの通信量や速度に制限があるから。
MVNOが提供するプランの傾向として、データ通信量や速度に制限があるものが多いです。
しかし、docomo本体のLTEだとデータ通信量が3GBと7GBしかないのに対し、MVNOでは1GBからプランを選択することが出来るため、比較的利用の少ないライトユーザーには向いていると言えるでしょう。

③通信料金の価格競争が起こっているから。
大手通信会社はNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社だけですが、MVNOはDMM mobile、BIGLOBE、IIJmio、Nifty、楽天など多数の業者が参入しているため、通信料金の価格競争が起こっています。


格安SIMはこんな方にオススメ!

  • 音声通話・電話を使わない人!
  • 現在、docomoやソフトバンクなどの料金プランは国内通話かけ放題のプランが主流になっていますが、音声通話をほとんど使わない人や電話を全くかけない人にとっては非常に割高な料金プランとなっています。

    ・電話をする機会が非常に少ない
    ・主にLINE(アプリ)の無料通話を使っている
    ・電話専用の端末を別に持っている

    上記のどれかに当てはまる方は、格安SIMへ乗り換えることで半額以下の料金に節約することができます。

格安SIMはどうやって使うの?

①対応した端末(スマートフォン)を準備する

MVNOのサービスは携帯会社の通信網を利用するため、利用する携帯会社に合った端末が必要になります。(NTTドコモのMVNOを利用する場合は、NTTドコモに対応したスマートフォンが必要)
もしくは、さまざまな携帯会社で使うことが出来るSIMフリー端末を使うことで、自由にMVNOを選択することもできます。


②利用したいMVNOに申し込む

端末が準備できたら、次はMVNOのサービスに申し込みます。
申し込みの手続きを済ませると、約1週間度でSIMカードと呼ばれる小さなカードが送られてきます。
尚、現在多くのMVNOサービス会社では、クレジットカードでの支払いのみとなっています。


③端末にSIMカードを挿入して各種設定を行う

SIMカードが送られてきたら、端末にSIMカードを挿入します。
基本設定については、MVNOやSIMカードの種類によって異なるので、取扱説明書やMVNOの公式サイトを参考にしてください。


格安SIMはこんな方にオススメ!

  • 最新機種にこだわらない人!
  • iPhoneや最新のAndroid端末は非常に高額です。
    特に最新機種にこだわらないという方は、SIMフリーの格安スマホを購入することで月々の料金を節約することができます。

    またdocomo端末であれば、新しくスマホを購入せず、お使いのスマホで格安SIMを使用することもできます。
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