なぜ高学歴・高スペックなのに結婚できない?ガリ勉タイプの悲劇
こんにちは。婚活コンサルタントの菊乃です。
前回のコラムでは、婚活サービスを利用してカモを見つける悪質な人の例を紹介しました。
普通、カモを見つけようとする悪質な人は稀です。
一方で、結婚相談所や婚活サービスでは高学歴や高スペックな方(特に男性)が※不良在庫として大勢おります。条件が良いはずの彼らは、なぜ結婚できないのでしょうか。
※不良在庫とは、結婚相談所の業界用語で、登録してもなかなか成功しない人のこと。
社会的地位が少しだけ高い人に勘違いは多い
初めにプロフィールをバーンと出す結婚相談所は、有名大学卒業、有名企業勤務、公務員、高所得など、分かりやすいスペックを持った方に有利にできているのです。
こちらを『覚えるタイプの魅力』としましょう。
人の魅力はスペックだけで測れないが、すごく気が利く、声がいい、目がきれい、食事の好みが合う、話題が豊富など、話していて楽しいという五感で感じる魅力は伝わりにくい。
こちらを『感じるタイプの魅力』としましょう。
「人から話していて楽しいって言われます」より
「上智大学卒業にANAに就職しました」
と言われたほうが、興味を引くし覚えやすいでしょう。
このように初めに会ってみたいと相手に思わせるためには、『覚えるタイプの魅力』のほうが圧倒的に有利になってくるのです。
役員、教師、公務員などの分かりやすい仕事も覚えてもらいやすく有利ですね。別にこれは普通の会社員でもプロフィールや自己紹介を変えることで、覚えてもらえるようになりますからご心配なく。
当たり前ですが、女性は学歴や会社、年収などの項目で会いたいか会いたくないかの判断をするのです。
一見、モテモテのように見えるが…
高スペックな方は、入会と同時に申し込みは殺到する。
急に自分が選べる立場になったように錯覚するかもしれない。
スペックが高い中でも一部の方は、殺到した中から自分に合う方を見つけて早々と退会していく。別にモテるために入会したのではなくて、結婚するために入会したと割り切っているならスペック目的の相手は選ばない。
しかし、ここで高いプライドと紙一重の劣等感を持つ高学歴男は、
自分が選べる側だと勘違いをして、相手に歩みよるようなことはほとんどしない。
センター試験で何点だろうが、偏差値いくつの高校に通っていようが、就職で何社内定を取ろうが『感じるタイプの魅力』が薄かったら結婚相手には選ばれないのだ。
だって、学校も企業も定員までは人を確保しなくてはならない。空席のままいつまでもいるわけにはいかないのだ。しかし、パートナーとなれば、一緒にいて居心地が悪かったらまだ空席のほうがマシでしょう。
一生働かなくて済むような収入があれば話は別だが、
『覚えるタイプの魅力』が多少あるからと言って、天狗になってはいけない。
社長クラスや年収が1000万円以上ある男性は別だが、有名大学卒業、有名企業勤務で平均年収より少し高いぐらいの場合は『覚えるタイプの魅力』よりも『感じるタイプの魅力』の方が圧倒的に大事だ。
会ってからは『感じるタイプの魅力』が大事
女性は初めて会った瞬間に『覚えるタイプの魅力』はどうでもよくなる。 どこの大学を卒業したとか、大企業に勤めているかの興味はなくなる。(年収が高い場合は話は別だが…)
それよりも、話や価値観が合うか、優しいか、面白いか、一緒にいて楽しそうかなど
男性の中身を見るようになるのだ。
ガリ勉タイプの男は今までに成功してきた経験があるので、過去の自慢話や今の仕事がいかにすごいかなど、自分のことを中心に話す傾向にある。こういう自慢しかできない男と2回目以降会いたいなんて思わないだろう。
「こんな簡単なこと分からない男なんているの?」と思われる人もいるかもしれないが、結婚相談所で学歴が良くても結婚できないタイプは自己中心的な男がほとんどだ。
恋愛はネットで検索しても上手くいかない
私もご相談にいらっしゃる方の中に、高学歴の方や、いわゆるいいところに勤務されている方大勢いらっしゃいます。
受験勝ち組だけれども、人生のピークが「大学合格」「〇〇企業就職」というガリ勉は、困ったら調べる癖がついている。調べた結果、私の本やブログにたどり着いてくれたことはとてもうれしい。
しかし、よくよく聞いていると恋愛を理解すれば結婚できると勘違いしていたり、
勉強すれば解決すると思っていたり。お勉強に依存している方が多いのです。
結婚までの道のりにおいて、勉強だけしていても上手くいくものではない。
自分に対する自信も大事なのだが、結婚相談所で成婚を果たすには、一流企業では無くても相手に歩みよろうとする考えを持っている男性の方が何倍も成婚しているのです。
過去の栄光で結婚はできない
「年上の女性が好き」
と、言っていた男があっさり年下と結婚したりすることがあるでしょう。
すごく好きだったけど、喧嘩も多くて別れることもあるでしょう。
パートナーシップは理屈では理解できないのです。勉強で解決しようとしていくと、感情が乏しくなり、『感じるタイプの魅力』が欠落した人間になります。
つまり、性格に問題があるってことです。
少しでも心当たりがある方は、調べないで、周りに素直に聞いてみよう。
「結婚したいんだけれど、どこを直せばいいかな」と。
ただ、これは非常にプライドが邪魔をすることだ。
誰かにアドバイスを求めたら…
「自慢話を辞めればいい」
「もっと相手に興味を持つべき」
「自信過剰なところを控えた方がいい」
など厳しいことを言われるかもしれない。
そこで「でも、私は・・・」と自己弁護しないで素直に教えてもらうことが大切。 過去の栄光を手放すことも勇気がることだ。過去より未来を大事にしませんか?
28歳まで個性と手抜きを取り違えていたバカ女。彼氏ができる過程を書いたブログが人気になり本を出版。2011年に恋愛・婚活相談で独立。 これまで約800名の女性の相談にのってきた。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。