結婚相談所に複数登録し「ココはいい人がいないからダメ」というブラック会員の闇
こんにちは。
婚活コンサルタントの菊乃です。
私はマッチングを提供しているわけじゃないのですが、
たまに頂く質問で「どこで出会えますか?」というのがある。
「どの結婚相談所がいいですか?」と聞く方もおりました。
中には、3年以上婚活を続け、1つ結婚相談所に入ったけれど結婚できず、
「この結婚相談所がダメだ」
「アドバイザーの質が悪い」
「ここの会員は草食系男子ばかり」
と、システムや相手のせいにして自分を振り返らない不良在庫会員がいる。
そして別の相談所に登録して婚活ジプシーになるのです。
「成婚会員」と「不良在庫会員」の境目とは
普通はある程度のところで、
「もしかして自分に原因がある?」
「高望みしているかも」
「自分の市場価値ってこれくらいか」
と思うのですが…。
私はこういうある程度のところで「もしかして私に問題がある?」と気が付くまともな方の相手をしているのであまり不良在庫会員の相手はしていません。
しかし、みじんもそう思わないバカはいる。当たり前かもしれないけれど、結婚相談所の人間からは、普通は会員に「ブスだからもっと〇〇しよう」とかは言わない。
2万円程度でプロにメイクやポージングを指示してもらい見合い写真を撮り、
日頃の姿の200%の写真を平気で使う。待ち合わせで本人と気が付かないケースも多い。
しかし、日ごろ、適当な身だしなみの人は「きちんとする」ということの基準が低くなっている。アドバイザーから「清潔感がある格好」とアドバイスをされても、本人は「洗濯しているから清潔だろう」と解釈して、見合い写真とは別人のさえない姿で見合いに臨む。
女性なら写真を加工する場合もあるだろう。
ダイエットすればいいのに、痩せて見える写真をとる方もいれば、
禿げているのに後頭部が目立たない写真を撮る人もいるでしょう。
「数をこなす」うちに、大事なこと見落としている
お見合いがうまくいかない時に、「この相談所はダメなんだ」と相談所のせいにして2個目の相談所に登録して何百人に会うようになると相手を覚えていられなくなる。
1人と会って次に行かない場合は相性のせいもある。しかし、合コンやお見合いで、
10人と会って3回目のデートに進む相手が1人もいなければ相性のせいじゃない。
自分に問題があるのだ。
そういう事実を受け入れられない方は、また次の出会いを探すだろう。
ある女性は「この程度の男はまだいる」と2年前の合コンで出会った可もなく不可もなくの男性を思い出して「あ~、せめてあのレベルの人にもう1回で会えたら付き合ってもいいんだけど、あの時は家も遠いし、もっといい人がいると思ったの」と上から目線で言っていた。
25歳の女性が、2年後にもっといい男性と出会えるようになる可能性はあるだろう。
34歳の女性が2年後にもっといい男に出会えるようになる可能性は、ドラマの中だけ。
この5年で婚活人口は6倍以上になったのに、結婚できていないあなたへ
2016年、独身者の中でマッチングサイトや結婚相談所、婚活パーティーなどを利用したことがある人は20%ぐらい。(リクルート調べ) 私が独立した2011年では、3%ぐらいでした。
「婚活イベントなんてよほどモテない人が行くようなもの」
「結婚相談所は結婚するための最後の砦」
というイメージだったのがだいぶ変わった。
街コンがブームになり、IBJやリンクバルが上場し、普通な恋愛経験もある20代後半の人も利用するようになった。芸能人がテレビで公開婚活をやり、婚活が華やかになってしまった。
今の20代は高望みをせず現実的。職場のイタイ独身40代を見て「ああはなるまい」と手堅い。そこにさえ行けばあなたを結婚させてくれる出会いの場所など、ないのだ。
「どこに行けば出会えますか?」
「ガンダーラにでも行け」
どんな願いも叶うらしいよ。
28歳まで個性と手抜きを取り違えていたバカ女。彼氏ができる過程を書いたブログが人気になり本を出版。2011年に恋愛・婚活相談で独立。 これまで約800名の女性の相談にのってきた。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。