ネットワークビジネスの勧誘目的で婚活イベントに参加するネズミたち
こんにちは。婚活コンサルタントの菊乃です。
婚活中に出会いを広げようとしていると、ネットワークビジネスの勧誘を受けたという方の話をよく聞きます。
せっかくデートの約束ができたのに、行ってみたらネットワークビジネス目的だった、なんて悲しすぎますよね。
ネットワークビジネスの勧誘の手口
では、実際、どんな状況で勧誘されるのでしょうか?実態を紹介していきましょう。
【20代前半 女性】
「合コンで知り合った人が、二人では会ってくれないのに、バーベキューとかホームパーティーには盛んに誘ってきました。はじめは試しに行ってみたけれど、気づいたら調理器具の説明が始まっていて、これはヤバいなと思いました。」
【30代後半 男性】
「婚活イベントで出会ったキレイな女性からお茶に誘われました。話していたら『仕事で悩んでない?』と聞かれました。そりゃ~いくつか悩みはあるけど、ちょっと当たり障りない程度に話していたら…
突然、『変わりたくない?』『今の仕事は食べるためのライスワークであって、あなたのライフワークじゃないと思う』『仲間内で一緒に勉強会しているんだけど、良かったら来ない?』って言われて、そこでピンときました。」
【30代後半 女性】
「アラフォーなのに、婚活サイトで20代のイケメンから申込みがあったんです。怪しいなと思っていたけれど、実際に会ったら写真よりイケメン。私にそんな棚ぼたがあるわけないから、なにかあるぞと、そこで私は冷静になれました。
案の定、『キレイなのにどんなスキンケアしているんですか?』とか美容のこと聞いてきました。化粧品の勧誘だったんでしょうね。」
ネットワークビジネスって何?
「ネットワークビジネス」の説明をするとそれだけで長くなってしまうので、知りたければ検索してください。マルチ商法、ねずみ講とか呼ぶ方もいますね。
健康系・・・サプリメント、ウォーターサーバー、健康補助食品など
美容系・・・化粧品、補正下着たいていはオーガニック、非石油系とうたっている
台所系・・鍋、調理器具、洗剤、タッパーなど
大きくはこの3つに分かれると思います。
ネットワークビジネスとは異なりますが、保険の営業も一種のネットワークビジネスですね。
サプリなど毎日飲むものは、一度お客様が付いたら継続して購入するため、一人のお客を捕まえたら寝ていても利益が入ってきます。『不労所得』と信じて始めてしまう無知な方が多いのが実態。実際はそれで友だちをなくすだけなのに…。
SNSでの見抜き方
異業種交流会などはネットワークビジネスの出入りを嫌うところが多いです。そこで彼らは表向き、ホームパーティー・セミナー・食事会などを開催してカモを呼び込みます。
カモを捕まえるために、会費が安い婚活イベントに潜入して連絡先をゲットしたり、利用料が安い婚活アプリで上手いこと連絡先をゲットするのでしょう。
彼らが好んで使うキーワードは『不労所得』『金持ち父さん貧乏父さん』『ロバート・キヨサキ著』『自己啓発セミナー』『キャッシュフローゲーム』『仲間』『絆』など。
SNSには、ラグジュアリーなタワーマンションでのホームパーティーや料理会、海外旅行中の様子などをしつこく投稿しているので要注意。
私の実体験
私が20人ぐらいの飲み会を開催した時に、一人楽しんでいる様子がない男性がいた。
Facebook上ではつながっているけれど、直接会うのは初めて。高速バスでけっこう遠くからきていた彼は、休日とは思えないほど大きなカバンを持っていた。
彼の自己紹介はするけれど、
「いろいろやってます」
と言うのだ。
隣に座った方のうち、何人かはピンときたらしい。
「セミナーとかもやっていて、健康とか興味ないですか?」
と前後の話の脈絡をぶった切ってセミナーの勧誘をしてきたらしい。
どうやら、みんな大人なので適当に流していたよう。
そんなにまわりに溶け込んでいる様子もないのに、2次会まで来た。
帰り際、彼は私と一緒に店を出て駅に行くことになった。
「菊乃さん、足のサイズはいくつですか?」
「は?22.5か23だけど」
「お近づきの印にパンプスをプレゼントしますんで、履いてみませんか?」
とカバンの中から黒いパンプスが出てきた。
「え?」
「その代わりに今の靴を下取りさせていただけないですか?」
よくわからないが、靴のリースがあるのだろうか?
彼が持っているパンプスはプレーンな黒でビジネスシーンでしか使えない。
私がその日履いていたのはベージュでいろんな服に合う。ただで貰おうが、黒い靴は他にあるから別にいらないのだ。
断ってから、彼の名刺にあった健康食品っぽい名前をググると、やはりネットワークビジネスだった。彼のFacebookページは、リッチそうな外国人と肩を組んで写っている写真がバナーに使われ、自己啓発セミナーに参加した投稿などが並んでいた。
他の参加者には参加のお礼と、彼がネットワークビジネスをやっている人間だからあまりかかわらないように注意を促すメールを送っておいた。
3,000円の安い飲み会で20人の人に会えるなら、と彼は思ったのでしょう。
交通費と飲食代で7,000円程度出して獲得会員0人なら、そんなもの辞めて貯金に回した方がお金も友だちも増えるのにね。
28歳まで個性と手抜きを取り違えていたバカ女。彼氏ができる過程を書いたブログが人気になり本を出版。2011年に恋愛・婚活相談で独立。 これまで約800名の女性の相談にのってきた。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。
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