結婚相談所に存在するプロフィール写真を盛りすぎな“偽美人”たち
こんにちは。婚活コンサルタントの菊乃です。
初めて結婚相談所に入会して、お相手のプロフィール写真を見て、
「素敵な人だな」と思ったのに会ったら別人の冴えない人というのは良くある話。
結婚相談所も「プロフィール写真を見て『会ってみたい』と選ぶので、素敵な写真を用意してください。撮るならこちら(結婚相談所が提携している写真屋さん)がおすすめですよ」 と、会員に営業をかけるのです。
年齢が上がれば上がるほど、プロフィール写真をプロにお願いする会員が多くなります。
プロフィール写真だけで2~3万円は当たり前
もちろん、最初に相手に印象を与える「写真」はとっても大事です。
私だってプロフィール写真はスタジオで撮影している。個人で仕事をしている上で、写真ではせめて「できそうな人」に見せたり「優しそうな人」に見せたりするわけです。
しかし、普通のお勤めしている方にとって、プロフィール写真撮影となると就活以来だったりする。中には就活の写真も、その辺のスピード写真で撮った方もいるでしょう。そうなれば、スタジオで撮影するなんて成人式や七五三以来になる。
つまり晴れの日に映す記念写真だ。
しかし、自己満足で撮る記念写真感覚で撮影に臨む方がいるのです。
結婚相談所と提携している写真スタジオはいろんなオプションがそろっている。
「プラス10,000円でフルメイクもできますよ」
「プラス10,000円でお洋服の貸し出しも行いますよ」
「プラス5,000円で写真のレタッチ(修正)も行いますよ」
10万円前後の入会金を支払った後の会員にとって、この程度の金額は安く感じます。
なにより、申し込みがあればその先に結婚が待っていると夢を描いているのでどんどんオプションサービスを追加していくのです。
中には「お見合い写真専門」をうたう1枚2~5万円する写真館もある。 「ここで写真を撮れば結婚できるかも」 とおもってすがるように、オプションをつけていき、首を傾げたり、ポーズを決めて撮影していくのです。
写真は素敵なものが出来上がるでしょう。
この“ 写真だけ素敵な人 ”はどんな人なのだろうか。
写真だけキレイに撮れれば満足する会員
私の知り合い、友だちのメイクアップアーティストやパーソナルスタイリスト、カメラマンの中には結婚相談所とタイアップしている方もいる。
メイクアップアーティストの方が、お見合い写真をとるという女性に、
「スキンケアはこうやるといいですよ」
「口紅はこの色が似合いますね」
「髪はこうセットするとお似合いになりますよ」とアドバイスをします。
しかし、そんなアドバイスを聞いても、多くの方は自分自身がきれいになろうとせず、
綺麗な写真さえ撮れればいいというスタンスなのだそうだ。
中には 「私は太っているからお見合いがうまくいかない!痩せて見えるようにメイクして」 だのわがままをいう方もいるとか。だったら痩せればいいのに。
痩せずに愛されるぽっちゃり女性になるという手段もあるわけだが、聞く限り「痩せて見えるメイクにして」と駄々をこねる女性が周りから愛される人物には思えない。
私も6年ほど前に結婚相談所と一緒にセミナーを行ったことがあります。 参加者は女性だけなので男性の目線を気にしなくてもいいとはいえ、ジーパン、Tシャツのような恰好で来る方も多いのです。
セミナーの中で、パーソナルスタイリストの方が服装を変えるだけでイメージが変わることを説明しました。納得されていたようでしたが、ある方はスタイリストから「似合いますね」といわれたワンピース18,000円を「高いです」といって買いませんでした。
好みもあるので、そのワンピースが気に入らないなら買わなくてもいいと思う。だけれど、せめてもっとましな恰好をしようよというほど手抜きでした。とはいえ、スタイリストの方も優しいので今の恰好が「手抜き」とは言いません。
その方は、 10万円払って相談所に入り、 2万円出してプロフィール写真をとり、 毎月1万円月謝を出しているのに、 自分自身を磨くことにはお金を出さず「ありのままの私を好きになる人がいい」と言うのです。
白、淡いピンクのワンピースには要注意!!
自分そのものを全く磨こうとしない写真だけ美人を見抜くコツがあります。
『白、淡いピンクのワンピースは衣装を借りて撮影の可能性が高い』
今、街を見て着ている人がいないようなフワフワした素材の白いワンピースを着ている写真は服を写真館で借りている可能性が高いです。服を借りるということは、普段の服はかなりダサいでしょう。
プロのメイク、カメラマンが工夫をして奇跡の一枚を撮っても実際に会ったら全く別人だったら 「だましたな」 とか 「あの写真は盛りすぎ。見栄っ張りすぎる」 とか思われて、信頼されないのだ。将来の配偶者を、信頼できない人の中から誰も選ばないでしょう。
素敵な写真をとることは大事だけれども、シミを1個消すとか顔色を1トーン明るくするとか、せいぜい実物の1 ~2割増し程度までじゃないだろうか。
自己満足の成人式の写真ならいくら盛っていてもいいでしょう。 しかし、お見合い写真は自己満足のためではなくて、相手に自分を伝えるためのもの。 そして、会った時の落差がないように自分そのものを磨く努力もしよう。 出会いは自分の努力で作るものだ。
お金できれいな写真は撮れても、人の心は買えないでしょう。
28歳まで個性と手抜きを取り違えていたバカ女。彼氏ができる過程を書いたブログが人気になり本を出版。2011年に恋愛・婚活相談で独立。 これまで約800名の女性の相談にのってきた。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。