結婚相談所の成婚率が高いカラクリを業界人が暴露！？

某結婚相談所で働くアドバイザーXです。

セッティングした飲み会で知り合った友だち同士が結婚してすごく感謝されたことがあり、それが嬉しくて人の人生に立ち会えた感動が忘れられずこの仕事を始めたのですが…。

実際は会員から罵倒されることも多い仕事なんです。

プロフィールを見ればその人が”不良在庫”だと分かる

「全然、良い方と出会えないじゃないの！話と違うから退会します」

と、今日も35歳の外資系を渡り歩いたバリバリキャリアウーマンからキツイ言葉をいただきました。彼女は半年前に入会した女性。母親が「その年で独身は恥ずかしい」というのを鵜呑みにして結婚相談所に申し込んできた方です。

正直に申し上げれば、プロフィールが出来上がった時点で「この人不良在庫になりそう」（不良在庫というのは、結婚相談所の業界用語で、登録しても成婚しないだろうと思う方の事）と思ったものです。

中高一貫の名門女子高出身、有名私立大学卒業、年収700万後半、趣味はワイン会にバレエ、華道。かわいらしいタイプですが、お見合い写真は気合を大化けして美人系に…。

目標として掲げたことはすべて己の力で獲得してきたのでしょうね。

とはいえ、35歳でこちらに入会しなきゃいけないほど女性として自分に市場価値がないということは全く気が付いていないのです。そんなのセンター試験に出ないですから、お勉強だけできるタイプの方にはわからないでしょうねぇ～。

そりゃ、フリーター女と比べればキャリアウーマンを望む方は多いかもしれませんが、
普通に正社員とか看護師ってレベルの働く女性のほうが、自己主張が強すぎず人気。

女同士なら「バレエやるなんてステキ！」「お花やっているのね。すごい女子力高いね」といわれるかもしれませんけれど、
男性にはよくわからない世界。ただ漠然と男性からは「金がかかりそう」と思われるのだ。

結婚相談所の”マッチング率”はデタラメ？

彼女の婚活はイタかった。

自分に釣り合う（と思い込んでいる）自分よりスペックがやや上の男性にアプローチをかけおおむね断られます。そういうことを繰り返して、多少は学習して学歴条件を下げ、年齢条件を下げていき何人かとお見合いにこぎつけられるようになりました。

そのうちの一人と3回目のデートまでいきます。

結婚相談所は3回デートした相手がいる場合、「交際宣言」というステータスに変更することができます。「交際宣言」をするとその会員に異性からお見合い申込みが届かなくなります。我々としては迷っているならとりあえず「交際宣言」をするようにアドバイスします。

「交際宣言したいのですが…」

というアクションがあれば相手は誠実だと感じてくれますし、何回あっても交際宣言をしないでダラダラ会い続けると友だち止まりになることも多い。そのため、多くの方は3回デートするとほぼ交際宣言をします。

我々が交際宣言を進めるのはもう一つ理由があって、3回デートをした交際宣言の会員割合を「マッチング率」とか「カップリング率」といっているのです。

どの結婚相談所のホームページにも80％とか90％とかそんな数字が載っていないでしょうか。あれは所謂、彼氏彼女になったということじゃなくて3回会ったという程度。

彼女も3か月目くらいに42歳の大手企業の課長と交際宣言をしました。しかし4回目のデートで撃沈。翌月も44歳の会計士と交際宣言をしましたが4回目のデートでお別れ。

彼女が交際宣言を出すたびに「今月は〇組がマッチングしました」とホームページに出ます。それを見て、同じように自分の市場価値を知らない人たちがまた入会します。「私もきっとここなら大丈夫」と思って。

2回の破局を経て、彼女は「ここにはいい男がいない」と判断されたようです。なんて都合がいいように物事を解釈できる頭何でしょうね。出会いがないのは結婚相談所のせい！こういうセール品の自覚がない方はわんさかおりますけどね。

こうして彼女は退会されました。

結婚相談所で成婚する確率は極めて低い

別に人として応援したいとも思えない不良在庫会員が減るのは痛くもかゆくもありません。むしろ大歓迎。だって、結婚相談所は退会した会員の方を「ご結婚が決まった」とみなすのです。中には結婚相談所以外で彼氏ができたから退会するという方もおります。
（嘘か本当か確認はしておりませんが）

退会者1名は成婚者1名とカウントされ、わが社の成婚率はまたちょっと上がりました。
実際に結婚相談所内で結婚する割合は極めて低いのだと思いますよ。

正確な数字は誰もわかりませんが…。