現実は厳しい?40代男性が婚活パーティで失敗するワケ
「もう40になった。もう後がない。すぐにでも結婚したい…」
「結婚に向けてのお金には余裕がある。でも出会いがない…」
そんな悩みを抱いている40代男性にとって、女性との出会いの場を提供してくれる婚活パーティーは「希望の園」と言えるでしょう。
しかし、真剣に取り組んでいるのに、「カップルになれない」「良い評価をもらえない」という失敗を繰り返している方も多いのではないでしょうか。
なぜ、婚活パーティーで失敗するのか。どうすれば成功するのか。
実際にアラフォーで婚活パーティーに参加し、パーティー企画会社からアドバイスをもらった私が、データと体験談を交えて、考察します。
目次
データで見る「婚活」
まず、現在の「婚活」の状況について、大勢がわかるデータをご紹介します。
アラフォーの結婚希望者=約420万人
2017年の国勢調査結果によると、30~50代の未婚者は、それぞれ
アラフォーの未婚者=約470万人
アラフィフの未婚者=約250万人
以上の通りになるようです。
この3世代合計で、約1,280万人が未婚者。さらに、同調査による「未婚者のうち『いつかは結婚したい』と思っている人は約9割」という結果を合わせてみると、
「約1,150万人の未婚者が結婚したいのにできていない」
と考えられます。
ちなみに、上記の計算でいくと、アラフォーでの未婚者かつ結婚希望者は、約420万人になります。
この結果を見ると、アラフォーといっても結婚対象者はかなり多いと感じるのではないでしょうか?何しろ30~50代の結婚希望者だけでも日本国民の約1割もいるのですから…。
また、アラフォー未婚者数に比べ、アラフィフの未婚者数が220万人減っているのも見逃せません。未婚者は40代から50代にかけて、どんどん結婚していると言えます。
40代からが結婚のチャンスなのかも知れませんよ。
利用者数は増加傾向
「株式会社TOBE 恋愛結婚学研究所」によると、2016年に結婚した人の11.3%は婚活サービスで相手を見つけたようです。
また、婚活サービスによって結婚した人の割合(婚姻年別)の推移は、
4.7%(2013年)→6.7%(2014年)→8.3%(2015年)→11.3%(2016年)
上記のとおり、年々、増加傾向にあります。
なお、今回のメインテーマである「婚活パーティ」についても、大手結婚相談所「株式会社IBJ」のイベント事業(婚活パーティPARTY☆PARTY」と合コンセッティング「Rush」)の動員数は、2016年平均で4.2万人だったところが、2017年平均では5.2万人と月間約1万人の動員増となっています。
「婚活サービス」はすでに広く浸透し、抵抗を持つ人は少なくなっています。積極的に利用すべきではないでしょうか。
成功のカギは「楽しく」「真剣に」「積極的に」
「リクルートブライダル総研」の「2017年 婚活を行っていた際の利用手法・姿勢による成功者の特徴」データによると、成功者(恋人・婚約・結婚ができた人)と非成功者を分けた意識の差として、下記グラフの3点が大きな要因として挙げられています。
最も大きな要因が「楽しく活動できた」で、成功者の56%が意識し、非成功者は34%、およそ20%の差があります。「真剣に取り組んだ」「積極的に活動した」の2点についても、成功者の半数以上が意識しており、重要度が伺えます。
この結果を見ると、計画を練ったり「結果を出す」と意気込むより、楽観的かつ真剣に取り組む、というスタンスが婚活では成功しやすい気がします。
ここまで記事を読んで、「婚活始めよう!」と思い立った方はぜひ動き始めて下さい。
また、今まで何らかの婚活をしていた方も、データを見て意識を変えて取り組もうという方もいらっしゃるかもしれません。そういった方にとって、「婚活パーティー」は参加のハードルが低く、おススメです。まず、1回の参加費用が低めに設定されていることが多いです。
また、スタッフがパーティの進行をしながらサポートをしてくれるので、初対面の相手と話すことが苦手な方でも大丈夫です。
さらに、身分証明が必要な場合がほとんどですので、安心して参加することができるのもメリットの一つです。
なぜ婚活パーティーで失敗するのか
しかし、婚活パーティにはデメリットがあります。それは「成功するとは限らず、成功率は低い」という点です。
パーティーの企画者の方の話では「成功率は5%以下」との声もあり、実際に私が参加したパーティーでも、カップルが成立するのは1組がいいとこ、成立ゼロという会もありました。
つまり、ほとんどが「失敗」するのです。なぜ、これほどまでに失敗が多いのでしょうか。私の経験と、利用したパーティーの企画者との相談結果を踏まえ、考察していきます。
①「第一印象」への気遣い不足
婚活パーティーは、出会って数秒の第一印象が第一関門です。
男性は年齢を重ねると、「清潔感」に対し無頓着になりがちです。
無頓着になると、以下の状態でパーティー会場に参上してしまいます。
・脂ぎった、またはカサカサの肌
・薄毛が目立つ、または整えていない髪形
・無精ひげや伸びた爪・鼻毛
・年齢に不相応、またはだらしない体を隠そうとしない服装
相手の女性は「考えられない」と心の中で門前払い、扉を開けるチャンスは皆無です。
②余裕のない「会話運び」
婚活パーティーでは、数分程度の会話で好印象を与える必要があります。
しかし、時間が短いために、会話の運び方に余裕がなくなり、「自分の話ばかりする」ケースに陥りがちです。女性の多くは「自分の話を聞いてほしい」という願望をもっています。自己アピールに必死になれば、願望を満たされない女性の心は閉ざされてしまうでしょう。
これとは逆に「女性のことを色々尋ねてばかり」の会話も要注意です。
趣味や現在のライフスタイルを聞くだけならともかく、「家事・料理は得意か?」「子どもはほしいか?」など、結婚を前提としたような会話は相手に「がっつきすぎ」という印象を与えます。女性からの信頼を得ることは困難です。
③緊張感にまみれた「表情」
「表情」も大事なポイントです。会話が数分の婚活パーティーは、その場で「好き」と思わせるよりも、「良い印象だったな。もう一度会って話してみようかな」と思わせることが大切です。
しかし、大半の40代男性は、「自分には後がない」「なるべく嫌われたくない」という余裕のなさと保身から、相手の女性と相対したときの表情が「緊張感」でいっぱいになりやすいです。
そんな表情では、女性は幸せな結婚生活をイメージできません。相手は40代男性に対し「安定感」「安心感」を求めるものです。心の中でNGを出されることでしょう。
④女性によって変えてしまう「態度」
女性によって態度が変わってしまうこと。これは厳禁ですし、もちろん頭で理解して臨むことだと思います。
一方で、「できれば若くて容姿が好みの女性がいいな…」という思いも自然と出てくることでしょう。
しかし、その思いを強く抱くと、いざ美人や若い女性が目の前に来ると、「何とかしよう」と焦って、自慢話で自分を大きく見せようとしたり、逆に、好かれようと媚こびたりして上手くいきません。
逆に、美人ではないアラフォー以上の女性には「結婚を焦っているんだろうな」「適当に会話しても大丈夫だろう」という、見下した気持ちをもってしまいがちです。
しかし、「相手が自分をどう見ているか」という感知力は、女性のほうが敏感です。
最終的には、パーティー会場すべての女性から相手にされずに終了します。
失敗しないためには
では、婚活パーティーで失敗しないために、何をすべきでしょうか?
前述した失敗する4つの理由に対し、それぞれ対処方法を考察しました。
①見た目の「若作り」をする
アラフォー男性の婚活の第一条件は「若々しさ」です。相手に「清潔感があってエネルギッシュ」と思わせることがカギとなります。
そのための第一歩として、次のことを心掛けてみてください。
・洗顔、化粧水、マッサージなどで肌の手入れをする
・髪を全体的にボリュームを持たせる
・爽やかな淡い色合いのシャツ、靴を選ぶ
・引き締まった体型つくりを意識する
・ズボンをダボつかせない
イメージとしては「自分が思っているより頭ひとつ背伸びして若作りする」くらいがちょうど良いかと思います。
なお、若作りといっても、金髪や茶髪、マッチョになるのは止めましょう。痛いアラフォーと思われる可能性大です。
②会話の「キャッチボール」をする
女性と感じ良く会話するためには、「話しすぎ」も「聞きすぎ」も良くありません。いわゆる「会話の一方通行」を意識して防ぐ必要があります。
そのためにも会話を「キャッチボール」する意識を持ちましょう。会話の要領、コツ、ポイントは、「キャッチボール」のそれと同様です。
・相手を考え、取りやすい速度・位置にボール(言葉)を投げる
・相手が投げやすい(話しやすい)ようにどっしり構える
上記2点を会話の中で意識するだけで、独りよがりな会話は改善されていきます。
③失敗を恐れず「笑顔」で接する
女性に良い印象を持たれるための必須条件が「笑顔」です。初対面時に笑顔で挨拶するのはもちろん、女性の話はほほえみを添えて聞きましょう。
時には「ハハハ」と声を出して笑うのも、感情が豊かな印象を持たれ効果的です。立ち去る際も笑顔での「ありがとうございました」を忘れずに。
ちなみに、とある心理学の研究結果によると、人間は「笑顔」の表情をつくるだけでも、脳が「楽しい」と感じ、リラックスするとのことです。
緊張でどうしても顔が強張るという方は、パーティー本番前に鏡の前で「笑顔」を作ってみてはいかがでしょうか。
④自分も相手も「年老いていく」と自覚する
婚活パーティ中に女性の「若さ・美しさ」に心が傾いてしまう方は、自分が年老いておじいちゃんになった姿を想像してみてください。そして、それはパーティで出会う女性にも訪れる現象です。
そう考えれば、結婚を目的として、人生のパートナーを探すのに不要な要素だと気が付くはずです。
もちろん、自分自身をオジサンと悲観する必要はありません。自分や相手の見た目や年齢に惑わされず、「5年後、10年後も一緒にいられるパートナーを探す」という姿勢をもちましょう。
その姿勢が女性に対して好印象を持たれることになります。
おわりに
いかがだったでしょうか。
この記事を読んで、婚活パーティーを含めた婚活全般に前向きになっていただければ幸いです。自分が数年後には父親になっている、そんなイメージを持って新たな一歩を踏み出しましょう。