プレスリリース

​転職時に「トラブル経験あり」は過半数 – 転職市場は活発だが、働く人々の本音は「1社で長く働きたい」43.8%

2019年も引き続き、転職市場は求人が多く出されており、冬のインターンから春にかけ活気づいている2020年卒の新卒採用市場もあわせ、売り手市場の様相です。

安倍政権による働き方改革により、様々な取り組みが推進されてはいますが、人口減の日本において人手不足は深刻な問題です。
採用を積極的に行う企業が増えるその裏で、退職者により負荷増で現場が疲弊し、さらに退職が促進される……といった負のサイクルに陥っている企業も、少なくありません。

このような環境下での就職・転職・退職には、様々なトラブルが起こりがちです。転職にまつわるメディアを運営する私達の元にも、様々な声が届けられています。

今回、就職・転職時にはどんなトラブルが起こりやすいのか、そしてそれを回避する方法はあるのか探るべく、働く20代~50代の男女162名にアンケート調査を行いました。浮かんできた原因と、働く人々が本当に求めていることを、お伝えします。

就職時・転職時に「トラブルの経験あり」56.2% トラブル原因NO.1は「在籍企業のトラブル」

就職・転職時に企業とのトラブル経験がある方は、半数以上の56.2%でした。

トラブルがあったのは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。トラブル経験がある方に聞くと、一番多かったのが、「在籍企業とのトラブル」で38.3%、次いで「就職先・転職先企業とのトラブル」で36.2%でした。

<トラブルケース1:在籍企業とのトラブル>

「転職先が決まってから、辞職願をだしました。前の職場の誰にも相談せずに転職を決めたので、上司からも同僚からも引き止めが酷かったです。(30代女性 事務 医療福祉業)」

<トラブルケース2:就職先・転職先企業とのトラブル>

「先に内定の決まっていた企業に、断りの返事をしたら嫌がらせをされた。(30代男性 団体職員 農林水産業)」

他にも
「転職時に雇用契約書をすぐ用意してもらえず、入社2~3週間後に渡された書類は不備だらけ。誠意があるかも疑わしく、結局退職しました。(40代女性 営業企画 情報サービス業)」
といった、転職時の不信感がそのまま退職につながった方も。

中には、”就職・転職時にトラブルはない”と回答しながらも、
「前の職場は8ヶ月で退職しました。ヘッドハンティングでしたが、お局様にパワハラされました。パワハラが原因だと明確だったので、退職時にトラブルはなくあっさり退職でした。(30代男性 医療経営 医療福祉業)」
といった方もいらっしゃいました。

今後どのように働きたいか?理想は「1社で長く働きたい」43.8%

いくら転職売り手市場であっても、また「雇用の流動性が上がると企業の生産性が高くなる」、と言われていても、それは企業や経済全体での目線の話です。

そもそも、働く人々は”転職したい”と考えているのでしょうか。

「あなたは今後、どのように働きたいですか?理想をお教えください」と質問したところ、「1社で長く働きたい」と回答した方は、43.8%にも上りました。
「転職を重ねてキャリアアップしたい」と回答した方は8.7%に留まり、「1社で長く働きたい」派の5分の1程度しかいません。

企業の求人が増え続けていても、なかなか転職に腰が重く、求人数に対して転職希望者が少ない、といった現状とも一致しています。

他に、「本業と副業を両立したい」と回答した方も32.7%おり、主な仕事に加えて副業の2本柱を持ちたい、と考える人も一定数いることがわかりました。

さらなる詳細事例や、トラブル回避法、その他集計結果は以下の詳細記事にてご紹介しています。合わせてご参照ください。
https://www.best-w.com/articles/320

メディアとしての見解:企業も、転職希望者も、時代に合わせた変化で長期的な関係づくりを

働く人々の多くは転職を積極的に望んでいるわけではなく、できれば1社で長く働きたい、と考えているようです。
しかしそれでも残念ながら転職に至ってしまうのは、給与などの待遇だけでなく、パワハラ・モラハラ・セクハラなどの企業倫理にまつわるケースも多々あるようです。

それに対し、ハラスメント対策の意識もあり、給与も高い傾向にある大手企業は、副業解禁も積極的であったりと働きやすさをより向上させています。売り手市場ではますます、環境整備の整っている大手人気が白熱するでしょう。

しかし、多くの人は1社で長く働きたいと考えている現状、人手不足に悩むその他の企業ができる対策もあります。
いま現在、働いている社員の人材流出を防ぐために、社内コンプライアンスの意識向上や、働く社員のニーズに合わせた勤務形態の多様化など、時代に合わせた企業文化のアップデートを行っていくのが一手ではないでしょうか。
そしてその取り組みが、新しく人を採用する際の、求心力となるでしょう。

また、転職希望者も次の1社では長く働けるように、売り手市場の追い風に流されるままに転職しない、転職ムーブメントに対してのリテラシーの向上が必要です。
そのために、私達は働くを考えるメディアとして、引き続き、働くみなさんの疑問や悩みを解決できるよう情報発信を続けてまいります。

【調査概要】
◆調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
◆調査内容:就職・転職時のトラブルに関する意識調査
◆調査対象者:働く20代~50代の男女162名
◆調査期間:2019年2月7日(木)~2月8日(金)