サイト運営者にとっていかに検索順位を上げるかというのは永遠の課題ではないでしょうか。この検索順位を上げるためにも理解しておかなければならないのが、Googleアルゴリズムについてです。
そこでこの記事では、Googleアルゴリズムとはどういったものか、過去の主なGoogleアルゴリズムのアップデート、Googleアルゴリズムへの理解を深めるための対策などについて解説していきます。
この記事を読むことでGoogleアルゴリズムへの理解が深まり、必要な対策を取れるようになることで小さなアップデートに振り回されなくなります。
そもそもGoogleアルゴリズムとは
アルゴリズムとはプログラミングの世界で使用される言葉で、コンピューターで計算を行うときの計算方法のことです。もう少し簡易的に説明すれば、ある作業をするうえでの手順や方法ということができるのではないでしょうか。
そしてGoogleでは、検索されたワードに対してユーザーに最適な情報を提供するようにしています。そのために検索順位を決定するためのルールを設定し、検索結果をユーザーに表示しています。この検索順位を決定するためのルールが「Googleアルゴリズム」です。
ユーザーが求める情報の中身や質は社会の変化に伴って日々変化します。そしてこの変化に対応し、最適な情報を提供するためにGoogleアルゴリズムも日々アップデートしています。1日の間に何度も細かいアップデートが繰り返されているため、同じワードでも検索結果が毎日変動しているのがその証拠です。
Googleアルゴリズムを理解すればYahoo!も対応できる
Googleアルゴリズムに対応できても、Yahoo!では別の対応をしなければならないのかと疑問に思う方もいるのではないでしょうか。しかし、GoogleとYahoo!のアルゴリズムはほとんど同じ構造になっています。
Yahoo!はGoogleから検索技術のライセンス提供を受けており、Googleの検索アルゴリズムを活用しつつ独自の要素を追加して運用しています。大枠は同じということもあり、Googleアルゴリズムに対応することでYahoo!にも対応が可能です。
過去のGoogleアルゴリズムアップデートをおさらい
さて、Googleアルゴリズムについては理解できたでしょうか。では、過去にGoogleアルゴリズムではどのようなアップデートが行われたのか、大きいアップデートの種類を確認していきましょう。
パンダアップデート
パンダアップデートとは2011年に英語圏を中心に導入され、日本には2012年7月に実施されたアップデートです。Googleアルゴリズムのアップデートの中でもかなり大型の部類に入ります。パンダアップデートに伴い、以下のようなサイトは検索結果で上位検索されるのが難しくなりました。
- 内容が薄い、品質が低いコンテンツ(文章が短い、誤字脱字が多い)
- 記載されている内容の根拠が乏しいコンテンツ
- サイト内の他ページとの重複部分が多いコンテンツ
- 外部サイトからのリンクを得られていない
- サイト内の広告を占める割合が多すぎる
パンダアップデート以前は、キーワードをしっかり入れ込むことと被リンク対策をすることで検索順位を上げることができていました。そのため、ユーザーにとって有益な情報が必ずしも上位に表示されるとは限りませんでした。
パンダアップデートを契機として、Googleはユーザー重視のアルゴリズムを展開するようになっています。
ペンギンアップデート
ペンギンアップデートとは、日本では2012年4月に実施されたGoogleアルゴリズムの大型アップデートです。ペンギンアップデートによって、スパム行為やウェブマスター向けガイドラインに著しく違反しているサイトは検索順位が下げられました。
こちらもパンダアップデート同様、ユーザーに対して有益な情報を提供するためのものです。よって、ユーザーにとって意味のないリンク集サイトやSEOだけを目的とした意味のないリンクネットワークは検索上位から除外されるようになりました。
ハミングバードアップデート
ハミングバードアップデートは2013年9月に実施されたアップデートです。このアップデートではキーワードを検索した背景をと文脈を読み取り、より関連性の高い検索結果を表示するためのものです。
例えば、「コンビニ 近く」と検索をしたとします。近くにあるコンビニを探したいとしても、アップデート以前は「コンビニ」と「近く」それぞれの単語がタイトルに入っているだけで意図しない企業やお店、物件などが検索されていました。
しかし、アップデートされたことによってユーザーの現在地の近くにあるコンビニ情報が書かれたページや地図情報が検索されるようになりました。これはハミングバードアップデートにより、この検索キーワードからこのユーザーは付近のコンビニ情報を探しているのではないかと背景を読み取れるようになったためです。
キーワードに対して辞書的に回答するのではなく、会話をするような検索がハミングバードアップデートによって可能になりました。
ベニスアップデート
ベニスアップデートは2014年12月に実施されたアップデートです。このアップデートではユーザーの位置情報を考慮した検索結果を表示させるアップデートです。地域性が重要なキーワードにおいては、地域を検索窓に打ち込まなくても現在地に応じて検索結果が表示されます。
例えば、「映画館」と検索したとします。アップデート前では日本全国どこで検索しても結果は同じでした。しかし、ベニスアップデート後は東京で検索された時と大阪で検索された時とでは検索結果が違います。位置情報をもとにそれぞれ東京の映画館と大阪の映画館に関連したページが検索されるようになりました。
クオリティアップデート
クオリティアップデートは2015年10月に実施されたアップデートです。このアップデートではコンテンツの品質評価に関するアルゴリズムが更新されました。
前述したパンダアップデートと内容は似ていますが、アルゴリズムを適用する範囲に違いがあります。それは、パンダアップデートは特定のサイトを対象としているのに対して、クオリティアップデートは全体のサイトを対象としているという点です。
クオリティアップデートによりwebサイトの品質がより評価されるようになりました。多くのサイトでは大きな影響は見られませんでしたが、まとめサイトやバイラルメディアなど引用や画像、動画だけのサイトでは大きく順位を下げています。
ランクブレイン
ランクブレインは2015年10月に実施されたアップデートで、検索クエリとサイトのコンテンツ内容との関連性を判断するAIベースのアルゴリズムです。ユーザーが検索したワードに対して、その意味を理解してユーザー個人に最適な検索結果を表示させます。
機械学習を取り入れており、ユーザーの行動を学習することで改善を繰り返すことでより精度の高い検索結果を表示するように進化します。ユーザーの行動履歴が集まっていけば、曖昧な検索をしても意図を読み取り結果が表示されることが期待されるでしょう。
SEO対策としては、「検索語句」と「コンテンツ」のマッチング精度を上げなければなりません。精度が低ければ検索順位を下げることになってしまいます。
インタースティシャルアップデート
インタースティシャルアップデートは2017年1月に実施されたアップデートです。ユーザーにとって不利益なサイトの検索順位を下げることを目的としており、主にサイト内の広告に対して対策をとっています。
これは全ての広告に対してNGを出しているわけでは決してなく、ページ全体を覆うような広告やリンクをクリックしようとした時に突然現れるような広告に対してです。そのような広告を貼っているサイトについては検索順位が下げられました。
これは、このようなサイトはユーザーに快適な情報収集環境を与えてないと判断され、Googleの方針とは異なるためです。
フレッドアップデート
フレッドアップデートは2017年3月に実施されたアップデートで、広告の数が無駄に多く品質の低いコンテンツを対象に検索順位を下げるためのものです。
つまり広告による収益を目的としたアフィリエイトサイトが影響を受けやすくなっています。広告を重視し、コンテンツの内容は二の次でユーザーに価値を提供しないようなサイトがフレッドアップデートの対象です。
ただし、全てのアフィリエイトサイトが対象になっているわけではありません。しっかりとユーザーに価値のある情報を提供しているサイトは広告が貼られていたとしても対象にはならないと考えられます。
サイトの方向性が広告ありきか、それともユーザーありきかで受ける影響は異なります。フレッドアップデートからも、サイトは面倒でもユーザーにとって価値のあるものを提供することが上位検索の近道であることがわかります。
アウルアップデート
アウルアップデートは2017年3月に実施されたアップデートで、主に悪意を持って情報を拡散する「フェイクニュース」を掲載するサイトに影響を与えました。
フェイクニュースは嘘の情報であり、真実を求める多くのユーザーに対して利益のあるコンテンツとは決して言えません。全くの嘘の情報はもちろんのこと、誤解を招くような表現もアウルアップデートの対象となります。
現時点でフェイクニュースなどをサイトに載せていなければ、このアップデートに対する対策はほとんど必要ありません。ただし、このアップデートで順位を下げた場合には、誤解を招く表現があったと推測されます。そのような場合には、内容を見直す必要があります。
健康アップデート
健康アップデートは2017年12月に実施されたアップデートで、医療や健康に関するコンテンツについて信頼性が高いものが上位に表示されやすくするためのものです。これは日本国内にのみ適用された異例のアップデートです。
医療や健康に関する分野はユーザーの命に直結することもあります。そのため、何の根拠もないサイトが上位に表示されることのないよう、アップデートが実施されました。
アップデート以前は一般の方が提供する根拠の薄いコンテンツが上位に検索されることもありました。しかし、アップデート以降は医療従事者や医療機関が提供するページが優先して上位に検索されるようになっています。
このアップデートにより、今後は健康分野だけでなくあらゆる分野において専門家による質の高い情報が重視されていくようになると考えられています。
モバイルファーストインデックス
モバイルファーストインデックスとは2018年3月より順次導入がスタートしているアルゴリズムです。これまでPCサイトの内容を評価しモバイルサイトはサブであったものが、モバイル版のサイトを評価するよう変更しました。
これはPCで検索するユーザーよりもスマホで検索するユーザーの方が増えたためであり、一貫したGoogleのユーザーファーストの精神によるものです。そのためPCで充実した内容のコンテンツを提供していても、モバイル版サイトが十分な対策をされていなければ検索順位を下げることになります。
あまりないこととは思いますが、モバイルサイト非対応のサイトであれば当然検索順位に影響が出ます。今後はスマホをより意識したサイト構成にする必要があります。
スピードアップデート
スピードアップデートは2018年7月に実施されたアップデートで、サイトの表示速度が遅いモバイルページに影響を及ぼしています。
サイトの表示速度は通信環境だけでなくサイト自体の重さも関係します。この情報化社会において表示速度は重要な要素であり、表示速度の遅いサイトはユーザーに対して不親切なサイトです。
今後は表示速度を下げる要因を可能な限りなくし、表示速度を高速化することを意識しなければ検索順位を下げてしまう可能性があります。
BERTアップデート
BERTアップデートは2019年10月に実施されたアップデートで、「Bidirectional Encoder Representations from Transformers」の頭文字をとったものです。自然言語処理能力を向上させ、これまでは難しかった文脈への理解を可能にしました。
これまでは長文の質問形式のような検索では、適切な検索結果を得ることが難しいことが多くありました。しかし、このアップデートによって長文の文脈を理解できるようになり、適切な検索結果が得やすくなっています。
つまり、より人間が使う言葉を理解させるためのアップデートということができるでしょう。
Googleアルゴリズムの真の目的を理解する
Googleアルゴリズムは日々アップデートされ、web担当者は日々その対応に追われています。このGoogleアルゴリズムはweb担当者を困らせたいというわけでは決してなく、すべては「ユーザーに必要な情報を提供すること」を目的とするためです。web担当者はこの部分を本当の意味で理解していなければ、検索上位になるサイトを作ることはできません。
アルゴリズムのアップデートは以下の手順で行われています。
- 検索品質評価者によるテスト
- 比較テスト
- ライブトラフィックテスト
- 公開
世界中に配置されている人員がこれらのプロセスを厳正に行ったうえで、そこから算出されたデータをもとにアルゴリズムの改善を行っています。そして、そのテストの回数は年間60万回を超えるとも言われています。
Googleがここまでするのも、すべてはユーザーに必要な情報を提供するためです。そして、googleの方針に従えなければ検索結果で上位に表示されることができません。つまり、サイト運営者はユーザーに価値のある情報を提供しなさいとGoogleから指令を受けているような状態です。
Googleアルゴリズムの真の目的を理解したうえでサイトを運営していれば、小さなアップデートに惑わされることはなくなるでしょう。まずは、ユーザーにとって価値のある情報を提供することを意識しましょう。
あくまで参考!Googleアルゴリズムの要因
Googleアルゴリズムはユーザーに価値のある情報を提供するために200以上の指標を組み合わせて評価しています。その指標についてGoogleは明らかにしてませんが、2009年にSearch Engine Journalが発表した「Googleのアルゴリズムである200の要因に該当するだろうと考えられたもの」を参照しましょう。
ドメインに関する項目
- ドメイン年齢
- ドメイン取得からの期間
- ドメインのWho is情報の表示の有無
- トップレベルドメインの地域( .jp .asia 等)
- トップレベルドメインの種類(.com .net 等)
- サブドメインかルートドメインか
- ドメインの過去の履歴(IP変更の回数)
- ドメインの過去の所有者(所有者変更の回数)
- ドメイン内キーワードの使用
- ドメインのIPアドレス
- 同じIPアドレスを使用している別ドメインのサイトの質
- ドメインの評判
- ウェブマスターツールの地域設定
サーバーに関する項目
- サーバーの場所
- サーバーの信頼性
URLに関する項目
- URL構造
- HTML構造
- 見出しタグの使い方
- 外部CSSやJavaScriptの有無や活用方法
- サイトのアクセシビリティ(ナビゲーションの構造や Java Script 等)
- canonicalの正しい使用(必要な場合)
- HTML記述の正確性
- クッキーの使用の有無
コンテンツに関する項目
- サイト内の使用言語の一致
- コンテンツの質(オリジナルコンテンツか否か)
- コンテンツの文章の量
- リンクと文章の比率
- 文章コンテンツと画像やリンクコンテンツなどの比率
- コンテンツのトピックの統一性と新鮮さ
- コンテンツ内で使用されている文章(キーワード等)と扱っているトピックの一致性
- どのようなコンテンツが多いか? ( 行動 or 情報収集 or 指名検索 )
- コンテンツや市場の専門性/ニッチ性
- キーワードの使用(公序良俗に反する言葉の有無
- 画像のALTタグなどの設定
- サイト内のユーザーにとって全く価値のないスパムコンテンツの有無
- 文章の正確性(誤字脱字や意味をなさない文の有無や比率)
- コピーではなく独自の言葉で書かれているか
内部リンクに関する項目
- ページ内の内部リンクの数
- ターゲットテキストが最適化された内部リンクの数
- サイト内の別ページからの内部リンクの数(ナビゲーション等からのリンクは除く)
- no follow リンクの数
- 内部リンクの密度
- robots.txt の使用の有無や使用の適切さ
サイト全体に関する項目
- サイトの更新頻度
- サイト内のページ数
- Googleにインデックスされてからの時間
- XMLサイトマップの使用
- お問い合わせ先や運営者情報、プライバシーポリシーなどの有無
- サイトかブログか
ページに関する項目
- meta robot タグの使用の有無や適切さ
- ページの公開からの時間
- ページの新鮮さ(頻繁に追記されたり修正されたりしているかどうか)
- サイト内の重複コンテンツの有無
- コンテンツの読みやすさ
- ページの表示速度
- ページの種類( サイトのメインコンテンツか否か)
- サイト内でのページの人気度(そのページに対する内部リンクの数)
- ページの人気度(そのページに対する外部リンクの数)
SEOキーワードの関する項目
- タイトル内にキーワードが使われているか否か
- タイトル内のキーワードの位置(先頭か真ん中か後ろか)
- ALTタグ内でのキーワード使用の有無や適切さ
- 内部リンクのアンカーテキスト内のキーワードの有無や適切さ
- bold や italic が使われているキーワードの有無や適切さ
- 本文内でのキーワードの位置
- 本文内でのキーワードの使い方や頻度
- 対策しているキーワードと、ページの内容やサイトのメイントピックとの関連性
- ファイルの名前でのキーワード使用の有無
- URL内でのキーワード使用の有無
- キーワード使用の自然さ
- HTML内でのキーワード使用の有無や適切さ
外部リンクに関する項目
- ドメイン当たりの外部リンクの数
- ページ当たりの外部リンクの数
- リンク先のサイトやページの質
- リンク先にスパムサイトなどが含まれているか否か
- リンク先サイトやページとの内容の関連性
- リンク先が404になっているか否か
- SEO業者のサイトに自動でリンクされるようになっているか否か
- 外部サイトの画像ファイルへのリンク(外部サイトの画像引用の有無)
被リンクに関する項目
- リンク元サイトとの関連性
- リンク元ページとの関連性
- リンク元サイトの質
- リンク元ページの質
- リンクだけを目的として作られたサイトからのリンクの有無
- 意図的な相互リンクサイトからのリンクの有無
- リンクの多様性
- 権威あるサイトからのリンクの有無
- ペナルティを受けているサイトからのリンクの有無
- 相互リンクの比率
- ソーシャルメディアからのリンクの比率
- Wikipedia からの引用の比率
- 被リンク対策の履歴(リンク購入や販売の有無)
- ブックマークサイトからのリンクの有無や比率
- 被リンク元サイトのトップレベルドメイン(.com か .gov か等)
- 被リンク元ドメインのオーソリティ
- 被リンク元ページのオーソリティ
- 被リンク元ページの発リンクの場所(フッターやサイドバー等)
- リンクのアンカーテキスト
- リンクタグ内のタイトルタグ使用の有無
訪問者に関する項目
- 訪問数
- 訪問者のデモグラフィック情報
- 離脱率
- 訪問者の滞在時間などの傾向
- 訪問者数の増減トレンド
- 検索結果内での広告のクリック率
ペナルティ項目
- キーワードの詰め込みの有無
- リンク購入の有無
- リンク販売の有無
- 過去のスパム履歴
- クローキングの有無
- 隠しテキストの有無
- 重複コンテンツの有無
- ドメインに対するペナルティの履歴
- サイトオーナーに対するペナルティの履歴
- その他のペナルティ履歴
- ハッカーからの攻撃の履歴
- リダイレクトのスパム的使用の有無
引用元:https://bazubu.com/google-algorithm-18288.html
引用元:https://www.searchenginejournal.com/google-200-ranking-factors-facts/265085/#close
Googleが明らかにしていない以上これらの要因が正確なものかどうかはわかりません。しかし、大きく的が外れているというわけでもないであろうと考えられるので、知っておいて損はないでしょう。
Googleアルゴリズムの理解を深めるための対策
Googleアルゴリズムの日々のアップデートに振り回されないためにも、Googleアルゴリズムへの理解を深めておく必要があります。理解を深めるためには以下のことを理解しておく必要があります。
- ユーザーの検索意図を把握する
- クエリ(検索キーワード)に関連したコンテンツを用意する
- 信頼性、簡易性を意識したコンテンツを用意する
- ユーザビリティの理解
- サイト構造をわかりやすくする
- 内部リンクやアンカーリンクを設置し、ユーザーフレンドリーにする
これらを常に意識しておくことで、小さなアップデートには楽に対応できるようになります。それぞれについて詳しく解説していきます。
ユーザーの検索意図を把握する
ユーザーの検索意図を把握することは最も大事です。「〇〇」というキーワードで検索したユーザーが欲しい情報は何なのかを意識したサイトを作る必要があります。上位に検索されるために様々な対策がありますが、すべてはこれに尽きます。
Googleアルゴリズムでは特定のことに関する検索か幅広い検索か、具体的な情報を必要とするキーワードはあるか、現在地周辺の情報を探しているかなど多くの情報をアルゴリズムで分析しています。
こういった分析で重要になるのがユーザーにとって鮮度の高い情報を提供できるかどうかです。ユーザーの検索意図をしっかりと把握したうえで、常に新しい情報を提供していく必要があります。
クエリ(検索キーワード)に関連したコンテンツを用意する
想定されるクエリに関連したコンテンツを用意する必要があります。Googleアルゴリズムでは基本的な検索を行った場合に、インデックス内で検索キーワードを探しつつ、キーワードが登場する頻度やページ上の場所についての分析を行います。
情報の関連性が高いか低いかを決める最も基本的な要因は、検索クエリと同じキーワードが含まれているかどうかです。キーワードがサイトに見つかれば、アルゴリズムはキーワードとの関連性が高い可能性があると判断します。
その中でユーザーが探す情報に十分合致するサイトを探すことになります。この段階ではキーワードが乱立するコンテンツではなく、ユーザーが欲しい情報を提供できるサイトをGoogleアルゴリズムが探し出します。
そのため、検索キーワードがサイト内に入っていることはもちろん大切ですが、コンテンツがキーワードに関連していなければ表示されることはありません。クエリに関連したコンテンツを用意するようにしましょう。
信頼性、権威性を意識したコンテンツを用意する
検索クエリによっては関連がありそうなサイトだけで数百万件に達することもあります。googleアルゴリズムはその中からユーザーにとって有益な情報を探し出し、検索結果に反映させます。
多くの中から上位に検索されるために必要なのが信頼性、権威性のあるコンテンツであるということです。信頼性や権威性を示す要素の一つに被リンクがあります。同様のキーワードに対して多くのリンクを得ている、もしくはキーワードに関連する著名なウェブサイトからリンクを得られている場合には情報の質が高いと評価されます。
web上ではリンクの売買が行われていますが、このような手法を使ってリンクを得る行為はgoogleアルゴリズムによって有害判定されてしまうでしょう。被リンクが欲しいからといってそのような行為は絶対にやらないようにしましょう。
ユーザビリティの理解
ユーザビリティの評価基準は、サイトを異なる環境下において正しく表示できるかです。つまり、異なるブラウザで正しく表示ができるのか、タイプやサイズが異なる様々なデバイスにおいて最適化されているか、表示速度が早くスムーズに表示できるかなど、ユーザーに対してストレスを感じさせない環境かが重要になります。
サイトのユーザビリティはサイト運営者が改善できる部分です。ユーザビリティについてはgoogleからは事前に発表があるので、その発表をもとに随時改善していく必要があります。
サイト構造をわかりやすくする
サイトの構造が複雑になっていると、アルゴリズムがサイト内の巡回に時間がかかってしまいます。アルゴリズムにとってわかりにくいサイトはユーザーにとってもわかりにくいサイトと認識される恐れがあります。
対策としてはリンク階層を浅くする、ディレクトリ構造をわかりやすくするといったものがあります。リンク階層はあまり深くなりすぎないよう、3クリックいないでたどり着けるのが理想です。ディレクトリもあまり細かくしすぎず、理解しやすくするといいでしょう。
内部リンクやアンカーリンクを設置し、ユーザーフレンドリーにする
内部リンクやアンカーリンクを設置することでサイト内の内容を把握しやすくなります。このようなユーザーフレンドリーなサイトを目指すことで、Googleアルゴリズムに対していい影響を与えます。
内部リンクやアンカーリンクをただ設置するだけでなく、ユーザーに分かりやすい内容の設置の仕方ということも大切です。また、リンクの設定だけでなく、前述したような表示速度やサイト内の見やすさなどもユーザーフレンドリーにつながります。
まとめ
サイト運営者にとって検索順位を上位に表示させるためにも、Googleアルゴリズムへの理解は避けて通れません。しかし、Googleの基本的な考え方はシンプルであり、それはユーザーに最適な情報を与えられるかどうかです。この考えをしっかりと理解したうえで、いいコンテンツを提供すれば自ずと上位に表示されます。
Googleアルゴリズムのアップデートに惑わされることなく、自分がユーザーに提供できる価値は何かを考えてサイト運営にあたりましょう。それができれば、細かいアップデートに振り回されることも減っていきます。