「辞めたくなったら辞める」は5割!派遣社員に学ぶ、雇用の流動化が高まる時代の”働き方”と”雇い方”。|2/5(火)派遣ではたらくホンネを聞く座談会開催

WEBメディア事業を展開する株式会社ウルクス(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:小田 憲之)は、派遣会社の口コミ・評判メディア【派遣会社チェキ】(https://xn--ch-0j3c365i5smxx6a.com/ )にて、派遣社員として勤務経験のある方152名に対し実施したアンケート調査を発表しました。

人口が減りゆく日本、労働人口の確保や生産性を高めることは、多くの企業にとっても課題です。
今後、高齢者や女性の起用や、副業従事者やフリーランス人口も増加するでしょう。安倍政権の主導する「働き方改革」に沿った法改正の動きも合わせ、雇用の流動性が高まっていくことが予想されます。

しかし、圧倒的な労働時間や業務量が問題の「ブラック企業」が話題にあがり、退職時の交渉を委託する「退職代行サービス」が各社で展開されている現在。
”この会社で働き続けなければならない”という意識が、働き手も雇い手も、強いままなのが現状です。

そんな中、私達は、転職や派遣など働き方に関するメディア運営の中で、雇用の流動性が高い”派遣社員”の働き方に注目しました。

派遣社員は契約更新する/しないのタイミングで、何を考えどう行動しているのか、派遣会社に勤務中・勤務経験のある152名のアンケートを実施。

これから雇用の流動性が高まる時代に向けて、働き手・雇い手がどうマインドチェンジしていけばいいのか、のひとつの指針になる調査結果となりました。

「更新したくない」と考えたとき、更新する50%、更新しない50%

派遣は雇用期間が決まっていることが多く、3ヶ月、半年などで更新のタイミングがあります。
正規雇用の転職を考える時に近しい、「このままこの会社で働き続けるか、他の仕事を探すか」というタイミング。更新をするも、条件交渉するも、更新しないことも自由です。

”更新したくないと思いつつ、契約更新をしてしまった”経験があるかをアンケートとったところ、「ある:50%、ない:50%」という見事に真っ二つに分かれる結果に。
半分の方が、「更新したくない、辞めたい」と思ったら、更新タイミングでその現場を離れるという状況が伝わります。

更新したも人、更新しなかった人も。一番に求めるのは「収入・時給」と「条件」。

「ある」と回答した方の更新せざるを得なかった理由1位が「生活のため・収入のため」で26%。
続いて「次の仕事がまだない・見つかるか不安」、その次に「給料がよかったから」という結果に。

参考1:「更新したくない」と思っていたが、更新した理由(n=76※あると回答した方のみ対象)

1位 生活のため・収入のため 26.03%
2位 次の仕事がまだない・見つかるか不安 24.66%
3位 給料がよかったから 15.07%

中には、交渉し時給アップに成功する方や、不満はありつつも条件面・時給面で納得して更新している方が見受けられました。

「『給料がふさわしくないので更新しない』と申し出たら、時給を上げてもらえたから。(30代女性 オフィス系専門職)」

「それなりに条件はよかったことと、残業や早退も自由なので、働きやすかったためです。時給もよかったので、更新しました。(30代女性 事務職)」

参考2:「更新したくない」ケースでも、更新する理由は?

回答者全体に、たとえ更新したくないと思っても、更新を検討する理由を質問。

すると、
・時給 75.7%(強くそう思う 25%|そう思う 50.7%)
・勤務条件の変更 65.8%(強くそう思う 13.8%|そう思う 52%)
という、”給与”と”条件”の2つのニーズが、先の質問同様、強く現れています。

更新したくない理由は「人間関係」が圧倒的1位!

そもそもなぜ、「更新したくない」と考えるに至るのでしょうか。
「契約更新したくない」と一番に感じた瞬間をヒアリングすると、圧倒的に「派遣先の人間関係がよくなかった(38.8%)」という結果に。

これは更新したくない理由にも、更新してしまった理由にも上げられています。

・人間関係がよくなく、更新しなかった派
「派遣先では、社員が私を名前で呼ばず派遣さんと呼び、社員と派遣との間に溝があり、なかなか打ち解け合えない。(30代女性 事務職)」

「会社内でのモラルがなく安心して仕事ができない。作業中に誰かが誰かの悪口を言っているのにも関わらず正社員は見て見ぬ振り。合わないなと思い更新したくありませんでした。(20代女性 製造業)」

・人間関係がよく、更新した派
「派遣社員なのに、棚卸しの時期は夜中まで残業していた。残業しろとは言われていないけど、その業務が自分一人しかやる人がいなくてやるしかなかった。でも、人間関係はよかったから、続けられた。(30代女性 事務職)」

ただ「嫌なら辞めればいい」と考えているわけではない

結果を見ると、給料や条件がよく、人間関係がよくなければ働きたくない・契約更新しない、という姿がうかびます。もしこれらのどれかを我慢して働いている方にとっては、派遣社員は気楽でいいな、と考えてしまうかもしれません。

しかし「もし更新で悩んでいる派遣社員がいたら、何とアドバイスしますか?」という質問に対して、建設的な解決策や、仕事に対する姿勢のアドバイスなどが、いくつも届いています。”派遣社員だから”といって、仕事や関係者、キャリアについて真摯に考えていないわけではないのです。

参考:もし更新で悩んでいる派遣社員がいたら、なんとアドバイスしますか?に対する回答一部

「派遣の担当者に相談できることはして、同僚にも同じ悩みを持つ人がいないかとにかく話し合いが一番だと思います。(20代女性 サービス業)」

「派遣だからといって、簡単に仕事を辞めたりすることは良くありません。更新したくないと思っても、担当者の方が良い方だったりしませんか?その方も仕事を与えられるように頑張っているはずです。自分の為、その方の為にももう少し頑張ってみましょう。(30代女性 事務職)」

「今の派遣先で正社員登用される可能性があるのならば、今は勉強しながら給料が貰えていると考え、辛抱するのもありだとは思います。もしそうでないのなら、転職することをお勧めします。それには辛抱以上に努力が必要となることを覚えていてください。(40代男性 ITエンジニア職)」

▼さらなる詳細・アンケート調査結果の詳細データはこちら
https://xn--ch-0j3c365i5smxx6a.com/column.php?archive_id=143

【総括】派遣社員のような働き方、仕事の選び方が、これからのスタンダードに

派遣社員は期間契約で働いている分、給料や条件にシビアで、更新のタイミングの毎に仕事を続ける/続けないを考え続けている様が浮き彫りになりました。

契約更新したくないと考える理由の第一位で「人間関係」と上げられている中には、正社員から派遣社員への風当たりの強さだけでなく、会社全体にネガティブな影響を与える社員(パワハラ傾向など)があげられています。

いまの法律では雇用主が正社員を解雇するハードルが高く、こういったネガティブな人員を抱え続けなければならないデメリットがあります。しかし今後、雇用の流動性が高まる世の中になるにつれ、こうした人員の入れ替えがしやすくなる未来もくるでしょう。

派遣社員は非正規雇用なので大変だ、という論調で語られることが多いですが、これからの正規雇用者も、雇用の流動性が上がれば大差ありません。
新卒一括採用の時代から一転し、転職者の平均年齢も人口も上がり続けている、今の流れは変わらないでしょう。

雇用の流動性が高まれば高まるほど、労働者も雇用主も努力がより必要になります。
しかし、”この会社で働き続けなければならない”という意識の下、過労や人員のミスマッチが起こってしまうよりも、”この会社でより生産性の高い仕事をするには”といった本質に、よりフォーカスしていけるのではないでしょうか。

これからも多くの人々の転職・派遣の選択時にサポートできるよう、私達はメディア運営を続けてまいります。

【調査概要】
◆調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
◆調査内容:派遣更新にまつわる意識調査
◆調査対象者:派遣会社に勤務中・勤務経験のある152名
◆調査期間:2018年12月12日(火)~12月13日(水)

2/5(火)派遣社員のホンネを聞く!座談会開催

派遣社員のみなさんのリアルの声を知りたく、座談会を開催いたします!
普段どんなことを考えて働いているのか、ぜひこれを機にお教えください。

座談会内容:派遣で働くみなさんの、働く中で感じる悩みなどについておしゃべり
開催日時:2019年2月5日(火) 19:30~21:00(開場 19:15)
所要時間:90分
参加謝礼:3,000円分の選べる電子マネーギフト
会場:株式会社ウルクス オフィス(詳細は当選者にお知らせします)
募集人数:5名(応募者多数の場合は抽選)
最寄り駅:神田駅(JR・地下鉄各線)徒歩6分/他、大手町駅、小川町駅、淡路町駅
応募方法・詳細:以下詳細URLをご参照ください。
https://xn--ch-0j3c365i5smxx6a.com/column.php?archive_id=142